京都精華大学SDGs宣言
2015年9月の国連サミットにおいて全会一致で採択されたSDGs(Sustainable Development Goals)は、持続可能で多様性と包摂性ある社会の実現に向けて、2030年までに達成すべき17のゴールとそれに関連する169のターゲットを定めた国際的な目標です。大学も、教育、研究、運営の面から、SDGsの実現に向けて貢献することが重要になってきていると言えるでしょう。
京都精華大学の教育の基本方針には、日本国憲法、教育基本法、世界人権宣言との共通理念である「人間の尊重」、そして「自由自治」を教育の基本理念とすることが明記されています。2016年に発表したダイバーシティ推進宣言の中でその基本的な考え方を改めて表明し、翌年にはダイバーシティ推進センターを設立しました。さらに2018年には、より明確なコンセプトと活動方針を盛り込んだ「ダイバーシティ推進宣言2018」を発表してきました。本学の教育理念とダイバーシティ推進コンセプト「違いとともに成長する」は、「誰一人取り残さない」というSDGsの趣旨と根本を同じくするものです。
これまでダイバーシティ推進宣言のもとに進めてきた、学内すべての学生?教員?職員に包摂的なキャンパスを目指す方針を継続した上で、年齢、人種、性別、身体的特徴、性表現など表面的に認識されやすいものから、国籍、 宗教、家庭環境、出自、働き方、性自認、性的指向など表面からは認識されにくいものまで、すべての人の違いを尊重しながら、「誰一人取り残さない」持続可能な社会の構築に貢献するために、全学的にSDGsの実現に向けて取り組んでいくことを宣言します。
「リベラルアーツ」「表現」「グローバル」の3つを基軸とする京都精華大学は、芸術やデザイン、人文学の知見を生かし、世界が直面する共通課題の理解とクリエイティブな解決法の開発とを教育?研究を通して行うほか、大学運営においてもESG(環境?社会?ガバナンス)を重視してまいります。
2020年12月
京都精華大学
SDGsとは

2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。
持続可能な世界を実現するための、17のゴール?169のターゲットから構成され、「地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
持続可能な世界を実現するための、17のゴール?169のターゲットから構成され、「地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
(参照:外務省ウェブサイト「SDGsとは」)
京都精華大学のSDGsの取り組み
京都精華大学では、これまでダイバーシティ推進センターを中心とした学内環境整備や、教員の研究活動のなかで、SDGsの達成目標に該当する取り組みを行ってきました。取り組みについてご紹介します。
学内環境整備の取り組み
内容 | SDGs該当ゴール | ||
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DGs認知度向上と学内の廃棄物削減を目的に、キャンパス内に複数のリユースステーションを設置しています。(2021~) | ![]() |
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性別違和?通称名使用などの事由による学籍簿の氏名?性別変更を認めています。(2016~) | ![]() |
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定期健康診断で、性別違和や健康上の事情を抱える人を対象に専用の時間帯を設けています。(2013~) | ![]() |
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大学で発行する全ての証明書に性別の記載はありません。(2017~) | ![]() |
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障害のある学生の学修支援を行っています。(1970’~) | ![]() |
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誰でも利用できる「みんなのトイレ」を学内24箇所に設置しています。 | ![]() |
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学食のメニューに食肉表示を記載しています | ![]() |
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学内の5つの建物のトイレ内にチャイルドシートとおむつ替えシートを設置しています。(2019~) | ![]() |
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ハラスメント対応窓口を設置しています | ![]() |
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教職員の就業規則における特別休暇及び弔慰金の対象とする配偶者を、同性婚などのパートナーまで拡大しています。(2016~) | ![]() |
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生理用品無償配布サービス機器Oitrを学内トイレ内個室に設置しています。(2022~) | ![]() |
意識醸成のための取組み
内容 | SDGs該当ゴール | ||
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実施日 | イベントタイトル | 内容 | ジャンル | SDGs該当ゴール |
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2022/12/2 | 『マサイ長老とリーダーシップについて考える』 | マサイ族が大事にしている価値観や伝統、持続可能な地域づくりに必要なリーダーシップについて学ぶトークイベント | 民族多様性 | ![]() |
2021/6/24 | 『ブラックミックスとして自分らしく』 | アフリカにルーツを持ち日本で暮らすゲストを通して、多様なルーツを持つ人との違いを認め合い共生するにはどうすればよいかを考えるヒントとしての公開講演会 | アイデンティティ、包摂 | ![]() |
2020/12/3、10 | 『アイデンティティ』について | 「ハーフ」や海外ルーツを持つ人々の経験から現代日本社会を考えるトークイベント | アイデンティティ、包摂 | ![]() |
2020/7/16 | 『日本におけるブラック?ライヴズ?マター運動を考える』 | Black Lives Matterを考えるイベント第1弾として、3人のゲストスピーカーを招いた講演会。 | 人種差別 | ![]() |
2019/6/14?7/12 | 『ヒューマンライツ&リブ博物館-アートスケープ資料が語るハストリーズ』 | アートを通してエイズやセクシュアリティについて社会に訴える活動「ハストリーHerstory」を振り返る展覧会 | アート&ジェンダー | ![]() ![]() |
2018/12/8 | 『その人がその人として居られる社会と表現』 | 「その人がその人として意見を持つ」とはどういうことか、日本社会の諸問題などの分析もふまえて考える公開講演会 | 表現 | ![]() |
2018/1/17 | 『ジェンダーと自己尊重』 | 女性が生きづらさを感じやすい考え方のパターンを紹介し、考え方のクセを変えて相手も自分も尊重するコミュニケーションスキルを身につけるためのヒントを学ぶ講演会 | ジェンダー | ![]() ![]() |
2017/10/25 | 『Contemporary Art×Diversity×Gender』 | 芸術とジェンダーの関連性と世界での具体的な取組み内容を紹介する公開講演会 | アート&ジェンダー | ![]() ![]() |
2017/7/7 | 『スニーカーで世界は変えられる』 | Hummelのダイバーシティに関する取組みを、当事者を交えて紹介する公開講演会 | ジェンダー | ![]() ![]() |
交流活性化のための取組み
実施日 | イベントタイトル | 内容 | ジャンル | SDGs該当ゴール |
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2020/11/30 | 『日本におけるブラック?ライヴズ?マター運動を考える:対話をしよう』 | Black Lives Matterを考えるイベント第2弾。学生向けのディスカッションイベント | 人種差別 | ![]() |
2020/1/10 | 『ステレオタイプの危険性』 | ステレオタイプとそのほぐし方、なぜほぐす必要があるのかを学ぶワークショップ | ステレオタイプ | ![]() |
2018/10/4 | 『染めて踊って知る!民族多様性』 | マオリとアイヌのダンスや染物ワークショップを通じて民族の多様性を知るイベント | 異文化 | ![]() |
2018/7/19 | 『食べて知る!マリ文化』 | 異国の料理を食べながら異文化を知るイベント第3弾。 | 異文化 | ![]() |
2018/5/14 | 留学生歓迎パーティー | 教職員と国内学生が留学生を歓迎し交流するためのパーティー | 異文化 | ![]() |
2018/2/9 | 『食べて知る!韓国文化』 | 異国の料理を一緒に調理して食べながら異文化を知るイベント第2弾。 | 異文化 | ![]() |
2017/12/14 | 『食べて知る!タイ文化』 | 異国の料理を一緒に調理して食べながら異文化を知るイベント第1弾。 | 異文化 | ![]() |