海外での体験を軸に世界の課題を発見し解決できる人に
取得できる学位
学士(文化)
取得できる資格
高等学校教諭一種免許状(公民)、中学校教諭一種免許状(社会)、図書館司書、博物館学芸員
学びのキーワード
文化人類学、国際関係学、国際文化学、語学(英語)、語学(英語以外外国語)、海外留学、ダイバーシティ、観光、多文化共生、異文化理解、民俗学、エスノグラフィー、ソーシャルビジネス、フィールドワーク
4年間の学び
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1年次
FIRST
基礎を学び、 自身の興味を深める
1年次は専攻に所属せず、2年次からの専攻とゼミにつながる知識を深めることで自身の興味を掘り下げます。同時に、コミュニケーションを目的とした実践的な英語力の強化も図ります。
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2年次
SECOND
専攻とゼミに所属し より深く学ぶ
「グローバル関係専攻」「グローバル共生社会専攻」「アフリカ?アジア文化専攻」のいずれかの専攻に分かれ、自分の研究テーマを具体化します。ゼミにも所属し、ディスカッションを通してチームでの学びを深めていきます。
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3年次
THIRD
研究テーマをもとに、世界各地での 海外長期フィールドワークへ
海外で最大6カ月間の現地調査に取り組みます。帰国後は、現地で集めた情報を整理して活動報告を行います。
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4年次
FOURTH
卒業研究に取り組み、 現地調査で得た内容を形にする
海外長期フィールドワークで得た調査結果や資料をもとに、研究テーマに沿って論理的にまとめ、卒業論文として発表します。論文執筆は、構想段階から担当教員が一対一で指導にあたり、卒業後の進路へのステップとなる、4年間の集大成をサポートします。
専攻
2年次以降は3つの専攻に分かれます
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グローバル関係専攻
グローバル化が進み、国境の意味が曖昧になる現代は、改めて世界の枠組みを見つめなおす必要性が高まっています。グローバル関係専攻では、国や地域の枠組みではなく、地球規模で社会や文化、経済の動きを理解し、グローバルな課題に対して行動し取り組める力を持つ人を育てます。
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グローバル共生社会専攻
環境問題や経済問題など、地球規模で影響を与え合う問題の解決には、異なる文化的背景を持つ人びとが力を合わせる必要があります。グローバル共生社会専攻では、人種、国籍、性別、経済を超えて、同じ目標や問題意識を持つ人びとが連帯できる可能性を追求し、多様性のある共生社会をめざします。
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アフリカ?アジア文化専攻
約78億人の世界人口のうち、約7割が暮らしているアフリカ?アジア地域。アフリカ?アジア文化専攻では、今後存在感がより増していくことが予想される、これらの地域の文化や社会を研究します。異文化との交流を通して視野を広げ、社会を変える行動力を身につけていきます。
グローバルスタディーズ学科の特長
1年次は基礎を固め、幅広く学ぶ

発展著しいアフリカ?アジア地域にフォーカス

自らテーマを決め海外で調査研究

もっと詳しく知りたい人に! グローバルスタディーズ学科特設サイトがオープンしました
オンライン学科説明会
学科共通科目
アジア諸国に短期留学(1年次)

世界の見方を変える海外長期フィールドワーク(3年次)

フィールドワーク プログラムの流れ
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事前学習?計画
海外経験豊富な教員から学ぶ「グローバルゼミ」などで知識を深め関心のあるテーマを探り、「フィールドワーク方法論」などで、必要な基本言語や調査手法を修得し、計画を立てる。
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現地研修(語学学習?フィールド調査)
拠点となる海外大学等で現地の言語を学びながら、自分で決めたテーマの調査を行う。現地でのインタビューや資料館?博物館等での情報収集、テーマに関連する場所への訪問?調査などを通じて、言語や文化的背景が異なる人びととのコミュニケーション力を身につける。滞在時もフィールドワークの経験豊富な教員が定期的にサポートを行い、現地での状況を踏まえながら柔軟に指導し、研究テーマを深めていく。
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報告
現地で集めた情報を整理し、報告発表会やパネル展などの形式で活動を報告する。研究テーマに沿って内容を論理的にまとめ、他者に伝える経験を積み、卒業研究の準備を整えていく。
フィールドワーク 滞在先一覧
地域 | 滞在費 | 滞在先 |
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アジア | 20~60万円 | 韓国…大邱大学 [韓国語] 台湾…東呉大学[台湾華語(中国語)] フィリピン…QQ English [英語] タイ…パヤップ大学[タイ語] |
アフリカ | 50~60万円 | セネガル…国立ダカール大学 [フランス語] |
中東 | 40~50万円 | トルコ…イブン?ハルドゥーン大学 [トルコ語] |
大洋州 | 60~70万円 | ニュージーランド…オークランド工科大学 [英語] |
欧州 | 50~120万円 | フランス…西カトリック大学 [フランス語] スペイン…グラナダ大学現代言語研究センター [スペイン語] |
北米?中米 | 60~150万円 | カナダ…ブリティッシュ?コロンビア大学 [英語] アメリカ…カリフォルニア大学デービス校 [英語] |
フィールドワーク テーマ例
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ニュージーランドでマオリの衣装を研究
ニュージーランドの先住民族マオリの衣装を研究します。現地で資料収集やインタビューなどを行い、テキスタイルデザインや制作技法について理解を深めます。
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セネガルで宗教組織の環境問題への取組を研究
セネガル北部で砂漠化対処に取り組む複数の宗教団体を調査します。提携校でフランス語、ウォロフ語を学びながら、宗教と環境問題の関係性を探ります。
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ベトナムで孤児と孤児院の現状を調査
ベトナムの孤児院でボランティアを行いながら調査を実施します。子どもたちの笑顔の背景にある家庭環境や国の経済成長について考察します。
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台湾でルカイ族を研究
拠点校にて中国語を学びながら、台湾原住民のルカイ族について調査します。日本統治時代を経験した古老から当時の状況や日本について聞き取り調査を行います。
その他の科目
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グローバルゼミ
約20人の少人数クラスで、情報検索や現地調査、意見交換などといった基礎的な研究方法を学びます。これが2年次からの専攻に分かれた学びを理解するためのスタートとなります。
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国際文化史
いくつかの地域の文化交流史をひもとき、文化交流の変化やその固定化の経緯をたどります。そのなかで歴史学的な分析方法を習得し、文化を歴史的な観点から理解することの重要性について学びます。
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フィールドワーク方法論
3年次の海外長期フィールドワークへの準備として、現地の担当者らとWeb会議などをおこなって目標や計画を作成。ヒアリング調査や文献を読むことなどを通じ、必要な基本言語や現地の慣習の理解、調査手法を修得します。
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グローバル?ビジネス論
国をまたいで経済活動を行うグローバルビジネスの歴史的変遷を学び、多国籍企業の戦略や考え方、求められる能力などを理解。また、現代社会が直面する社会問題とそれに対応する新しいグローバルビジネスのトレンドを学びます。
教員?学生への質問
よくある質問
卒業後の進路
経験を武器にグローバル社会で活躍する
グローバル化が進む現代では、商社や貿易、観光業から、教育、NGO?NPOなどまで、グローバルな視点での問題発見?解決能力や海外と日本をつなぐ人が求められています。さらに、企業では利益の追求だけではなく社会貢献が新たなキーワードとなっており、ソーシャルビジネスやソーシャルデザインの分野での活躍も期待できます。
● 国際展開する企業(商社、メーカー、外資系企業)
● 国内外の文化を広く伝える企業(イベント企画、旅行?観光)
● ジャーナリスト、出版?広告?マスコミ業界
● 教育関連(中学校?高校教員)
● NGO?NPO?ソーシャルビジネス関連企業
● 研究者 など
充実した就職サポート
京都精華大学では、着実にステップアップできるよう学年別のサポートや、幅広い進路に対応した充実のキャリア支援体制を築いています。
履歴書対策や面接対策など、個別指導も充実しています。
取得できる資格
VOICE
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清水 貴夫教員 世界の問題を身近に、 「前のめり」で学ぼう
西アフリカの内陸国ブルキナファソを中心に調査をおこない、ストリート?チルドレンの生活実態を明らかにすることで、彼らに貼られた「レッテル」を精査し、近代社会の善を見直すことをテーマにしてきました。世界のあらゆる問題は、テレビやインターネットのなかではなく、私たちのすぐそばでも起こっています。大学で学ぶのは、世界で起きている問題を、自分の身近な問題として考えることです。少し前のめりなくらいに学ぼうとする、みなさんの入学をお待ちしています。
(研究内容 :文化人類学/アフリカ地域研究) -
藤枝 絢子教員 土地を訪ね、 自分のテーマを発見
太平洋の島国や東南アジアを中心に「ヴァナキュラー建築」と呼ばれる地域固有の住居建築を研究対象にしています。現地の人びととともに再建をおこなうなど、実践を踏まえたアプローチを試みてきましたが、これまで記されてこなかった情報をひも解いていくプロセスは発見の連続。地域の人たちと関わるなかで、自分も含め共通する価値観があることに気づくことが学びとなっています。みなさんにも、ぜひ実際にフィールドに出向き、関心のあるテーマを見つけてほしいです。
(研究内容 :間環境設計論/地域研究) -
國分 圭介教員 生の声に寄り添い 多様な価値観を 理解しよう
東アジア?東南アジア諸国にある日系現地法人で働く従業員に対して、どのような条件を与えるとモチベーションが高まるかを研究しています。これまで7カ国を10年以上にわたり飛び回りながら、従業員向けのアンケート調査事業を手がけてきました。多様な価値観を理解するためには、日本人の常識を疑い、現地で働く彼らの生の声に寄り添う必要があります。講義や学習支援を通して、一人でも多くの皆さんにこのテーマのおもしろさに気づいてもらいたいと思っています。
(研究内容 :多国籍企業論/人的資源管理論) -
りゅうせいさん在学生 Q. なぜグローバルスタディーズ学科を選んだのですか?
大学入学以前に何度かアフリカ諸国に滞在した経験から、日本社会で一般的な「アフリカ」像に対して疑問を抱き、大学では「日本人」の視点だけではなく、「現地で生きる人々」の視点からアフリカ諸国に関する地域研究に取り組みたいと考えるに至りました。京都精華大学に進学したのは、日本では数少ない西アフリカ地域の研究に力を入れているだけでなく、エスノグラフィー経験が豊富な教員が多いためです。私は将来、大学院に進学したいと考えており、精度の高い研究の基礎力を築くという観点から、この点を何よりも重視しました。
Q. 大学でどのようなことをしたいと考えていますか?
専攻?ゼミは決めていないのですが、アフリカ地域でエスノグラフィー※を行いたいと考えています。また、「監視」に関する人類学の学びも深めていきたいです。IT技術の発達やコロナ禍も相まって、世界的に監視社会や人権の抑圧が問題となっています。しかし、アフリカ滞在時には、「監視」を一概には否定できないと思わされる光景も多々見てきました。監視社会は権力との親和性が非常に高いですが、それらを支えるテクノロジーやシステムには様々な社会問題を解決する鍵があるようにも思います。これは安易に正否を判断できる問題ではありませんが、テクノロジーは人類の叡智の結晶でもあるので、エスノグラフィーから得られる経験も踏まえて向き合っていきたいと思います。
Q. 大学で学ぶにあたって大切なことは何でしょうか?
興味を抱いた物事に対して貪欲になって欲しいと思います。私は貪欲になりすぎて気がつくとスケジュールが火の車でした(笑)余裕のない学生生活ですが、充実感もあります。大学は高校までに失敗した経験を生かして様々なことに挑戦できる最後の場所です。ぜひ、気になったことや興味を抱いたことには片っ端から首を突っ込んでみてください。