「SANWACOMPANY DESIGN AWARD 2018(サンワカンパニーデザインアワード)」にて、デザイン学部プロダクトコミュニケーションコース3年生の九鬼 阿香里さんの作品が最優秀賞、齋藤 隆志さん、河岡 秀海さんの作品が準優秀賞をそれぞれ受賞しました。
この賞は、株式会社サンワカンパニーが主催し、今後の建築?インテリア業界を支える才能豊かなデザイナーを発掘するために行われているものです。
今回は「感性を刺激するプロダクトアイデア」をテーマに募集があり、プロのデザイナーも多く応募するなか、138件の応募作品のなかから、最優秀賞に九鬼さんの作品が選ばれました。
九鬼さんが制作したのは「玄関前外階段と一体化した宅配ボックス」。近年問題化している宅配時の不在による再配達の増加に伴い、宅配ボックスの普及が進んでいることを取り上げ、大きい荷物を収容できる機能を持ちながら、景観を壊さない宅配ボックスをデザインしました。
この作品の制作にあたって、宅配ボックスをモチーフとすることはすぐに決まりましたが、その見た目はギリギリまで検討を重ねたそうです。装飾を施す等、見栄えがするデザイン案も作成しましたが納得がいかず、作品コンセプトである「景観を壊さないデザイン」に立ち返って考え直し、作品を完成させました。
そして、そのデザイン性の高さだけでなく、機能性を重視していることがサンワカンパニーの企業理念と近いと評価され、今回の受賞となりました。
九鬼さんは現在プロダクトコミュニケーションコースの3年生。高校まで普通科だったため、デッサンに対する苦手意識があり、京都精華大学には学科試験で入学しました。入学後も画力に不安を感じていましたが、授業を通じて画力を鍛えるとともに、プロダクトデザインには、画力だけでなく社会に対する視点が重要だと気付いたそうです。買い物をするときに商品の開発意図を考えたり、街を歩く人が身につけている物を観察して購入意図を考えたりするようになりました。社会の問題を考えることで、自分がターゲットではない商品に対しても、アンテナを張るようになったとのことです。「今回の受賞で、3年間の学びが身についていると自信を持てました」と笑顔で話していました。
将来はプロダクトデザイナーをめざして、就職活動に励むとのこと。これからの活躍を期待しています。
SANWACOMPANY DESIGN AWARD 2018(サンワカンパニーデザインアワード)
プロダクトデザインコンテスト受賞作品一覧
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■プロダクトコミュニケーションコース
プロダクトデザイナーとして大手企業で活躍する卒業生が多いプロダクトコミュニケーションコース。4年間で身につける知識と技術が社会から高く評価されています。プレゼンテーションに力を入れているため、企画力、自己プロデュース能力が身についているのも、このコースの学生の強みです。