みなさんこんにちは、キャラクターデザインコース1年生の花房です。
気付けば12月!授業や学校生活、文化祭など、慌ただしさもありましたが、楽しい毎日を過ごしています。
年末も目前に迫ると、ついつい楽しみにしてしまうのが年末年始のながーいお休みですよね。ところがどっこい!大学生にはそれよりも長いお休み期間が存在するのです!それも夏と春の1年に2回!約2ヵ月も!!
でも、驚きと同時に疑問に感じてしまうのが、「そんな長いお休みに、一体全体なにをやっているの?」ということではないでしょうか。そこで今回は、その疑問にひとつの答えを出すべく、私が夏休みをどのように過ごしたかをご紹介したいと思います!
夏休み序盤、私はこれからはじまる長い自由時間を、どう過ごして満喫してやろうかとわくわくしながら考えていました。
とりあえずたくさん絵を描きたい、普段行けない京都の名所に行ってみたい、それからゲームもやりこみたい……。とにかくやってみたいことで溢れていたのですが、実際にはこんな感じで夏休みの序盤を過ごしました
のんびりご飯を作って、だらだら食べて、いつの間にかスマホに時間を吸われている……!!この繰り返しで1日が終わり、「あれ、今日(も)なんにもしていない……」と思いつつも、1週間が過ぎていきました。絵を描きたかった気持ちもどこか遠くへ……。ああ……。でもこの「何もしなかった日の謎の充実感」が妙にやみつきになっちゃうんですよね……。
しかし、何もしなかった事実は後から罪悪感に変わるもの。
流石にこのままではまずいと思い、どこかに出掛けようとしてみるのですが、私は外出が正直あまり好きではありません。ついでに「暑さ」と「人混み」も苦手です。
日用品や食料の買い物以外で、外出しようとようやく意を決したのが9月が目前まで迫った頃。京都に遊びに来ていた地元の友達と会うためでした。
やっぱり人混みは苦手だなーと思いつつ、何の気なしに街ゆく人を眺めて歩いていると、あることに気付きます。すれ違う人の服装を観察したり、どこへ向かっているのかを想像してみたり、人間観察をしながら歩くとめちゃくちゃ楽しい……!
それからというもの、人ではなくても風景や街並みをぼんやり眺めながら「なんか好きかも?」と感じたものを頭に入れて、家に帰って描いてみる、という過ごし方をすることが多くなりました。きっかけって大切ですね……!
そんなこんなで夏休み後半は「なんか好き」探しに没頭していました。
道端の草花、用水路、すれ違った人の様子、変わったデザインのインテリア、ペン画、などなど……。
一つ好きなものが見つかると、そこから芋づる式に気になるものや興味のあるものが出てくる感じがまた楽しいです。
新しく見つけた好きなものの中で私のイチオシになったのが、緻密な鉛筆画が素敵なショーン?タンの『アライバル』という作品です。普段は行かない本屋さんの洋書コーナーで発見し、物語とイラストに感動してしまいました。その矢先に、近くの美術館で「ショーン?タンの世界展」が行われることが判明!滑り込みで訪れることにしました。
ショーン?タンの世界 どこでもないどこかへ(企画制作:株式会社求龍堂、株式会社廣済堂)
http://www.artkarte.art/shauntan/
『アライバル』の原画を間近でみると、繊細な鉛筆のタッチをより感じることができ圧倒されっぱなしでした!ほかにも油彩や立体作品が展示されていて、どの作品もじっくり見入ってしまいました。 『アライバル』以外の作品も知ることができ、勢いで彼の絵本を数冊買ってしまったことはいい思い出です……。こうして私の大学生活最初の夏休みは終わりました。
いかがでしたでしょうか。思い返せば、7月の下旬ごろの私は、8月、9月の約2ヶ月間がまるっと夏休みになる!長い!うれしい!と喜んでいました。実際は約2ヶ月という時間はあっという間に過ぎ去ってしまいました。やり残したことがいっぱいあって、できることなら夏休みをやり直したいという気持ちがマグマのように心の中でとぐろを巻いています。思い返すだけで「思ってたんと違う!」という言葉が何度も頭をよぎります。せめて、せめて前半の何もしなかった期間だけでも!と強く願ってみるものの、まあ当然のように時間は巻き戻せないので、せっかくこの夏休みで身につけた「なんか好き」探しを維持して、外にどんどん出て行こうと今は思っています。
みなさんにはぜひ、私の「悔い」を生かしていただければと思います。本当に時間が早いので注意してください。
ちなみにキャラクターデザインコースの1年生に出された夏休みの課題は「100ページ分の紙を絵で埋めること」と「隣の席の子をアイドル化したキャラクターをデザインすること」でした。
「2ヶ月あったら終わるかな?」と余裕こいていたら、夏休み最後の1週間を徹夜で過ごすハメになりました。これも反省ポイントです……。
春休みでは、私もこの悔いと反省を生かしたいと思います!