動きをつけることで、イラストの新たな価値を生みだしていく
Webメディアや動画など、デジタルメディアがますます多様化する現代。2025年度に新設するモーションイラスト専攻では「デジタルで描くこと」と「デジタルで動かすこと」を軸とした授業で、それらのメディアに対応するデジタル技術を学び、イラスト表現の拡張をめざします。この専攻で育てるのは、デジタル表現の強みを最大限に生かして、自ら発信し、現代的で新しい表現を生み出していけるクリエイターです。あなたの中にあるデジタル表現に対する好奇心を、未来の可能性に変えていきましょう。
4年間の学び
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1年次
FIRST
感性をみがき、描画力をつける
1年次は学科共通で学び、手で描くことを中心に基本的な描画力や構成力、イメージする力や感性を養います。さまざまなアプローチで感性を刺激する科目や、基礎的な「描く力」を鍛える技法系の科目があり、両面から力を伸ばします。
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2年次
SECOND
表現の幅を広げる
表現力の追求に加え、デジタルメディアでアウトプットすることを大前提に、「3DCG」「映像表現」などデジタルにしかできない「絵を動かす」ための表現技術を学びます。
授業例:デジタル表現基礎、モーションスキル(AfterEffects。CLIP STUDIO PAINT、Final Cut Pro)、3DCG など -
3年次
THIRD
自己の表現を探求する
表現力とデジタルの技術力を身体感覚で備えて表現できる、モーションイラストクリエイターをめざします。デジタルメディアの特性を理解し、「デジタル表現で発信すること」をテーマに自ら発信する新たなコミュニケーションの可能性を探求していきます。
授業例:MV?PV制作、CG応用、動画応用、メディア表現(ビジュアルアート) など -
4年次
FOURTH
実社会を意識した作品制作
自ら研究テーマを設定し、4年間の集大成として作品制作に取り組みます。現代的で新しい表現を見出し、世の中に発信する力を身につけます。
4年間で身につく能力
- 豊かな感受性と、イメージする力
- デジタル技法を自在に扱い、絵を動かす力
- デジタルメディアの特性を理解し、みずから発信する力
施設
学生一人ひとりの専用机がある実習室では、作品制作に没頭できます。
PICK UP!
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実習室での授業風景
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1m×2mの大きなポスターも印刷できるプリンター室
卒業後の進路
3年次からの専門性の高い学びは進路に直結。フリーのイラストレーター、絵本作家、アートの領域での作家活動、企業や事務所にデザイナーなどのクリエイターとして就職するなど、自分の表現を活かし、さまざまな領域で活躍。また、「伝える」力を利用した、一般職への就職率の高さも特徴です。
● 主な就職先
映像制作会社、デザイン制作会社、ネットメディア、IT企業、ゲーム制作会社、美術館?博物館、教育機関 など
● めざせる職業
動画クリエイター、モーショングラフィックスデザイナー、イラストレーター、グラフィックデザイナー、メディアアーティスト、Webデザイナー、美術教師 など
● 主な就職先
映像制作会社、デザイン制作会社、ネットメディア、IT企業、ゲーム制作会社、美術館?博物館、教育機関 など
取得できる資格
在学中、指定された科目単位を取得すれば、以下の資格を取得することが可能です。
その他、検定?資格取得のための支援講座も用意されています。
その他、検定?資格取得のための支援講座も用意されています。
● 高等学校教諭一種免許状(美術)
● 中学校教諭一種免許状(美術)
● 図書館司書
● 博物館学芸員
● 図書館司書
● 博物館学芸員
VOICE
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自由に挑戦できる環境で、 新たな表現を手に入れた。
幼い頃から絵を描くのが好きでしたが、大学進学では選択肢の多さに悩みました。最終的に京都精華大学のイラスト学科を選んだ理由は、自分の画風を活かしながら幅広い創作活動にチャレンジできる自由な雰囲気です。画風や国籍もさまざまな学生たちが、互いの個性を尊重し合って学んでいる様子に魅力を感じ、ここなら自分のやりたいことに挑戦できそうと思って進学を決めました。
最近は主に3DCGソフトやペイントソフトを使って制作しています。ペイントソフトの機能だけでも十分に奥が深いですが、より独創性のある質感や世界観を表現できないかと模索するなかで辿り着いたのが3DCGとの組み合わせでした。奥行きのある画面構成を加えたことで、思い描いていた通りの世界観を表現できるようになったと感じています。新しいイラストレーションを可能にした3DCGの技術は、今後ますます取り入れられていくのではないでしょうか。
卒業後は、イラストレーターとしてゲーム会社に就職し、ゲームの世界観やキャラクター等の絵を制作していく予定です。これからも特定の技法に縛られず、新しいことに常にチャレンジし、絵を通じて新しいコミュニケーションを生み出していきたいと思っています。 -
新しい時代の表現で、 世界に感動を届けよう。
モーションイラスト専攻の最大の魅力は、現代社会で多くの若者が利用しているSNSやYoutubeなど、スマートフォンで視聴するプラットフォームで、自分のイラスト作品に動きをつけて発信できるようになることです。デジタルメディアにおける表現の強みは、瞬時に国を越え発信できること。自分のアイデアを、動くイラスト作品にして発信できれば、場所や言葉の壁を越え、世界中の人々にいつでも感動を届けることができます。5Gや6Gなど通信速度が加速するこれからの社会では、スクリーンのみならず新しいデバイスを通じて、人の心を動かす力が求められるようになるでしょう。モーションイラスト専攻で学べば、そのために必要な幅広いデジタル手法を習得しながら、自分の作品を表現できるようになります。
絵を描くという小さな表現とデジタル技術を繋げることで、みなさんの世界は机の上から国境を越えて大きく広がります。世界中に感動を届けられる力を身につけてほしい、未来の社会をより楽しく、夢のような世界にしていく人を育てたいと思っています。