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洋画専攻非常勤講師の薬師川千晴による個展「Through the Veil, Across the Rub ヴェールの彼方、摩擦をこえて」が開催中

芸術学部洋画専攻非常勤講師の薬師川千晴による個展「Through the Veil, Across the Rub ヴェールの彼方、摩擦をこえて」が、東京 銀座 蔦屋書店アートスクエアで開催されています。
 
薬師川千晴は、「対」という関係性をテーマに掲げ、独自の抽象絵画を展開しています。右手と左手に直接絵具をつけて描く《右手と左手》シリーズでは、自ら調合した顔料絵具を用いることで、個と個が互いに混じり合う様子を表現しています。そのほかにも作品ごとに多様な表現方法を選びながら、精力的に発表を続けています。

本展覧会では、最新作に加え、作家直筆サイン入りのオフセットプリントを数量限定で初めて販売します。ぜひこの機会にご覧ください。


展示ステートメント

今作は、筆などの道具を使用せずに、自ら調合した顔料絵具を直接手や足につけ、四肢の動きの痕跡を画面に残すように制作しています。
rubシリーズは、この表現手法により、異なる色が互いに入り込みつつも、混ざり合って新たな色になるのではなく、それぞれの存在(色)を保ったまま共存しています。
それはまるで、異なるもの同士が受け入れ合い調和するように、また一方で、侵略し合い己の領域を主張するかのうように、痕跡として色彩を奏でます。
私は、自己と他者あるいは国と国、あらゆる異なるものの関係性のあり方を、顔料が紡ぐ色彩の混ざり合いに託そうと思う。
veilシリーズは、2色の異なる色彩を放っていますが、下地を異なる2色に塗り分け、その上に全体に1色だけを重ねる手法で制作しています。
人は、生まれた環境や教育などによりさまざまな価値観をもっています。だからこそ私たちは全ての人と“同じ景色”を見る事は難しいと感じます。
本来同じ色でも、基盤が違うだけで見える景色は別物にもなり得る、それはとても危うい一面を持ちつつも、異なるからこそ美しいのではないでしょうか。
薬師川千晴

  • 日程

    2025年7月19日(土)~8月1日(金)

  • 時間

    10:30~21:00
    ※最終日17:00まで

  • 会場

    銀座 蔦屋書店 アートスクエア
    〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZA SIX 6F

  • 出演?出展者

    薬師川千晴(芸術学部洋画専攻非常勤講師 / 大学院芸術研究科博士前期課程 修了)

  • 予約

    不要

薬師川千晴 Instagram(@yakushigawa.chiharu

お問い合わせ先 CONTACT

京都精華大学 広報グループ

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