大学院芸術研究科博士前期課程芸術専攻 染織領域 修了生の古川 樹さんによる個展「画廊からの発言 新世代への視点2025『私の輪郭線』」 が、東京都中央区のギャルリー東京ユマニテで開催されています。
「画廊からの発言 新世代への視点2025」は、東京現代美術画廊会議が主催する企画展で、1993年にスタートし、今回で26回目を迎えます。この企画では、銀座?京橋を中心とした8つの画廊が、それぞれ40歳以下の新進気鋭の作家を推薦し、個展を同時開催します。今年は古川さんを含む8名の作家が選出されています。
古川さんは友禅染の技法を用い、自画像を中心とした作品を制作しています。作品に描かれる人物たちは、さまざまなファッションに身を包み、時にはサイケデリックな色彩に負けない力強い視線で鑑賞者を見つめます。古川さんは、自己というものが揺らぎや変化を伴う存在であると考え、それは日々の外面的?内面的な変化だけでなく、一日の中でも生じるものだと捉えています。友禅染という工程数の多い技法を用いることで、自己を客観的に捉えることができるとも述べています。
本展では、100号の大作を中心に、自立する半立体作品や版画など、約20点の作品を発表します。ギャルリー東京ユマニテでの初の展覧会となりますので、この機会にぜひご覧ください。
作家コメント
様々なものの境界が曖昧になってきている。
そんな中で、自分はどういった人間なのか、どういった振る舞いをすべきなのか、ファッションを通して考えている。
人は自分自身を直接見ることはできないが、自分を描くことで、私は自己を捉えようとしている。
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日程
2025年7月21日(月?祝)~8月2日(土)
※日曜休廊 -
時間
10:30?19:00(最終日17:00まで)
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会場
〒104-0031 東京都中央区京橋3-5-3 京栄ビル1F -
出演?出展者
古川 樹(芸術学部テキスタイルコース 卒業/大学院芸術研究科博士前期課程芸術専攻 修了)
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予約
不要
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料金
無料
関連イベント
トークイベント
出品作家の作品紹介とともに、現在の日本美術界の動向について解説されます。
登壇者:大島徹也(多摩美術大学芸術学部教授、多摩美術大学美術館館長、美術評論家)、出品作家
日時:2025年7月26日(土) 17:00~18:30
会場:ギャルリー東京ユマニテ(東京都中央区京橋3-5-3 京栄ビル1F)
参加無料、予約不要