2019年11月14日(木)にビートメイカー/DJ/プロデューサーであるSeiho氏を講師に迎え、アセンブリーアワー講演会「好きだと言えず、好きと歌った。」が開催されました。
Seiho氏は学生時代からDJとして活動し、2011年のデビューアルバムリリース後、瞬く間に国内外から注目されました。自身が主催するDay Tripper Recordsの音楽活動にとどまらず、他アーティストのプロデュースや楽曲提供、またCM音楽やTV番組のサウンド?プロデュース、パリコレクションのショー音楽制作などその活動は多岐にわたります。
本講演は、会場の友愛館アゴラをライブ会場に仕立て、冒頭30分間のライブパフォーマンスから始まりました。会場設営はポピュラーカルチャー学部で照明技術を学んだ学生と、フォークソング部有志によって行われました。
講演の中でSeiho氏は「水風呂に落とされた人を見たときには、人の体温は下がる。でも温泉に入っている人を見ても、人の体温は上がらない。人は痛みや傷など、マイナスの状態の方がより共鳴しやすいようにできている」と話し、だからこそ芸術は、ひと同士がプラスの感情を共有するための役割を担うことができるのではないかと、時にはその場で音を奏でながら話しました。
また、芸術作品はコンテクストを読み解くことこそが重要であるとし、そのちからは努力し身につけることができるのだと語りました。にも関わらず、現代ではふみこんだ理解を避けることも「人それぞれの個性」と言い切ってしまう風潮にあることに危機感を持っていると、音楽に限らず芸術分野全般に通じることとして語られました。
音を通じて人は共鳴し、同じ世界を見ることができる。ことばのない音楽の可能性について、ことばを尽くして語ってくださいました。
Seihoさん、刺激的なお話をありがとうございました!
次回アセンブリーアワー講演会は12月5日(木)、映画監督の今泉力哉さんをお招きします。
みなさま是非お越しください。
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