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京都国際マンガミュージアムにて、シンポジウム「村上知彦のいない日々のために」が開催

京都精華大学が運営する京都国際マンガミュージアムにて、2024年12月に逝去されたマンガ評論家?編集者の村上知彦氏の足跡を振り返るシンポジウム「村上知彦のいない日々のために」を開催します。
 
京都国際マンガミュージアムには、70年代に作られた数々のミニコミ誌や、映画の自主製作?自主上映の盛り上がりを伝えるチラシやパンフレット、そして新感覚の創作マンガやマンガ評論の発表の場となった同人誌など、多方面で活躍していた村上氏が収集した、段ボール200箱を越える「村上コレクション」が保管されています。

本シンポジウムでは、マンガ史?マンガ評論史に大きな足跡を遺した村上氏の功績を振り返りながら、京都国際マンガミュージアムに託された村上氏による貴重なコレクションの数々をどのように受け継いでいくか、参加者とともに考えます。
第1部「評論家/編集者としての足跡——村上知彦を語る」では、マンガの評論家や研究者が登壇し、日本マンガ学会設立(2001年)など、村上氏と共に現在のマンガ研究の礎を築いてきた道程を振り返り、第2部「ぼくらの〈漫編評(まんぺんぴょう)〉——村上知彦コレクションを探る」では、晩年の村上氏に対面でインタビューしてきたメンバーが、「村上コレクション」の魅力と可能性を語ります。
 
当日の参加方法として、京都国際マンガミュージアムでの対面形式と、公式YouTubeから生配信をご覧いただくオンライン形式があります。ご都合のよい方法で、ぜひご聴講ください。

シンポジウム「村上知彦のいない日々のために」

日程:2025年7月13日(日)
時間:13:00?16:00
プログラム
    第1部「評論家/編集者としての足跡——村上知彦を語る」
    登壇者:呉智英(評論家)
        藤本由香里(明治大学国際日本学部 教員)
    司会吉村和真(本学理事長?マンガ学部共通教育 教員)
    第2部「ぼくらの〈漫編評(まんぺんぴょう)〉——村上知彦コレクションを探る」
    登壇者:雑賀忠宏(開志専門職大学マンガ?アニメ学部 教員)
        日高利泰(熊本大学文学部 教員)
    司会:イトウユウ(京都精華大学国際マンガ研究センター)
 
申込:対面?オンラインどちらも事前申込不要 
参加方法:
   対面形式
   
会場:京都国際マンガミュージアム 2階 ギャラリー6
       〒604-0846 京都市中京区烏丸通御池上ル (元龍池小学校)
   定員:50名(先着順)※当日10:00から受付で整理券を配布します
   料金:無料(ミュージアムへの入場料は別途必要 ※在学生は入場料無料
   オンライン形式(生配信)
   YouTube:公式チャンネル(@京都国際マンガミュージアム)
    ※トークの録音?録画はご遠慮ください
 
主催:京都国際マンガミュージアム、京都精華大学国際マンガ研究センター
特別協力:開志専門職大学新潟視覚芸術研究所、熊本大学文学部附属国際マンガ学教育研究センター

村上知彦(むらかみ?ともひこ)

1951年、兵庫県芦屋市生まれ。関西学院大学社会学部卒。大学在学中の1970年にガリ版刷りのミニコミ『週刊月光仮面』を発行。同誌は当時のミニコミブームを報じるマスメディア上でも度々とりあげられた。73年、高校時代からの友人の大森一樹らと神戸の自主上映グループ?無国籍に参加。大学卒業後、スポニチ大阪本社に勤めながら、74年に16ミリ映画『暗くなるまで待てない!』を大森監督らと自主製作。自主映画ブームを代表する作品として注目される。
またミニコミ?同人誌などに映画?マンガ評論を執筆し、79 年の評論集『黄昏通信 同時代まんがのために』(ブロンズ社刊)は、マンガ世代によるマンガ批評のさきがけとなる。
79 年スポニチを退職、80年にいしいひさいちらと(株)チャンネルゼロを設立し、雑誌『漫金超』を創刊。81~84 年には情報誌『プレイガイドジャーナル』に出向し編集長を務める。
以後、評論活動のほかマンガ単行本?エッセイ集の編集にも携わり、手塚治虫文化賞選考委員、文化庁メディア芸術祭審査委員、日本マンガ学会理事などを歴任。2015年3月まで、神戸松蔭女子学院大学文学部総合文芸学科教授を務めた。
2024年12月、逝去。

お問い合わせ先 CONTACT

京都精華大学 広報グループ

〒606-8588 京都市左京区岩倉木野町137
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Fax:075-702-5352
E-mail:kouhou@kyoto-seika.ac.jp

※取材いただく際は、事前に広報グループまでご連絡ください。

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