生駒 泰充
- 専門分野
- 洋画
OIL PAINTING
[造形基礎/2年]
絵を描く道具であるイーゼルや絵の具の制作に挑戦します。また、「見ること=描くこと」として、人や風景をよく観察し、その真髄をとらえて描く練習を行います。授業を通して、「描くこと」とは何かを考え、ものごとの本質を見る力を養います。
[造形表現/3年]
西洋と日本の美術史や、現代社会の問題について、グループで学習します。そのうえで、美術史の延長線上にある自分、現代社会の一部である自分を意識しながら作品を制作。広い視点をもって「今、何を描くべきか」を考え続ける姿勢を身につけます。
FIRST
芸術学部の共通科目を受講して、観察力や思考力、想像力など表現者としての「幹」を育みます。また、7専攻の基礎を広く学び、これから追求する分野を検討していきます。
SECOND
土や木で画材をつくり、その成り立ちを学びます。油彩の課題制作を行いながら、絵画やその他の芸術表現、哲学、美術史なども学び、芸術への理解を総合的に深めていきます。
THIRD
グループに分かれて近現代の作家研究を行い、表現と社会のつながりを知り、そこで得た学びを自分の表現に落とし込み、複数の連作として作品を制作します。
FOURTH
4年間で培った技術や表現力を駆使して、卒業制作に取り組みます。自分自身の表現やオリジナリティを追求しながら、学生生活最後の作品を完成させます。
実習室の個別スペース。大きな絵も十分に描ける広さがあります。
PICK UP!
学生たちが運営する「7-23ギャラリー」では、さまざまな展示が目白押し。
美術系の高校で洋画を学びました。当時から、絵具とオイルの量で質感が変わる油彩が好きで、大学でも勉強したいと考えていました。京都精華大学を選んだのは、自然が豊かでゆったりした雰囲気が気に入ったからです。洋画専攻の魅力は、自分のペースで制作ができるところです。ものごとに対峙して、手を動かしながら、時間をかけて作品を完成させる。先生方もそれを見守ってくださるので、安心して回り道ができます。また、絵画以外の表現方法が学べる点も良いところ。2年生のとき、私は立体作品の課題に挑戦しました。制作を通して、絵画と彫刻が地続きの関係にあることが分かり、平面としてだけでなく、立体としても絵画をとらえる視点が身につきました。この課題のおかげで世界が広がり、絵を描くことがもっと楽しくなりました。将来の夢は、作家として幅広く活動することです。シンプルに絵を見せる展示はもちろん、空間を大きく使ったインスタレーションにも挑戦してみたい。芸術祭に参加することにも興味があります。一方で、農業など、全然違う職業に就いて、視野を広げてみたいとも思います。いろいろなことを経験しながら、ずっと作品をつくり続けていきたいです。