蘆田 裕史
- 専門分野
- ファッション論 / 服飾史 / 美術史
FASHION
[基礎実習4/1年]
デザインには、美的な側面と機能的な側面があります。この授業でつくるのは、作業机の道具入れとして使うかばん。機能的に優れたデザインをめざして制作し、実際に活用してみることを通して、ファッションデザインの考え方とつくり方を学びます。
[制作実習/2年]
パターン、雑誌編集、ファッションデザイン、イベントの4テーマで実習を行います。「雑誌編集」では、雑誌づくりを通してデザインの基本を学びます。目的やターゲットを設定し、それにあわせて内容を決め、雑誌を制作。伝える力や届ける力も養います。
FIRST
実践的な課題を通じて、縫製?パターンの基礎知識や技術をはじめ、服の素材?機能?目的について学びます。また、身近なところから、デザインによる課題解決の思考を習得します。
授業例:デザイン史、ファッションデザイン基礎、リサーチの方法論、縫製、パターンメイキング など
SECOND
プロのデザイナーの指導のもと、繰り返し服を制作し、改善点の検証を重ね、服づくりの正しい知識と確かな技術を身につけます。
授業例:ファッション史、商品企画、エディトリアル基礎、イメージ分析と制作、ファッションビジネス、染織 など
THIRD
制作を通して自分の興味や適性を見極めます。また、コレクション設計、ブランド設計などのプロジェクトに参加して、表現力を高めていきます。
授業例:コレクション制作、サステナブル?ファッション、日本服飾史、ニット、PR、ライティング、写真 など
FOURTH
卒業制作に取り組みます。ブランドを立ち上げてコレクションを制作したり、ファッション雑誌を創刊するなど、自分のテーマを最適な形で具現化し、人に届けます。
フロアには用途別にそろえた17種類の特殊ミシンを完備。いつでも、自由に制作できる環境が整っています。
PICK UP!
着る人のさまざまな特性に合わせた服がつくれるように、異なる体型のトルソーが多数用意されています。
自然光のもとで素材本来の色を見ながら制作ができるように、実習室の壁にはガラスが多く使われ、明るく開放的な空間が広がります。
学生一人ひとりに用意された個人の制作スペースは、1~4年生まで空間を隔てることなく配置され、学年を越えた交流が生まれる設計になっています。
ファッションには、憂鬱な気分も明るく変えてしまうパワーがあると思います。そんなパワーを生むクリエイターに憧れて、この専攻に入りました。力になった授業は『製品企画』です。製品の企画から、デザイン、パターン作成、縫製まで、すべての流れを実践的に学ぶ内容でした。製品が完成するまでの過程を知り、それぞれの立場を体験することで、より多角的にデザインをとらえる視点が身につきました。「良い製品とは何か」を考える力も鍛えられたと思います。現在は、ニットを使った作品を考案中。最近ニットの魅力を知ったので、編み機で生地をつくり、ニットのおもしろさを生かした作品にしたいと考えています。この4年間で、作品をつくる喜びや、それを「かわいい」と言ってもらえる幸せを、たくさん経験できました。卒業後も、ファッションやものづくりに関わっていけたらと思います。入学前の私は、「画塾に通ったことがないし、おしゃれでもない」という不安を抱えていました。でも、この専攻には、初心者でも描く力がつく授業や、おしゃれかどうかなんて関係なく、好きなことを思いきり追求できる環境がありました。同じ不安をもつ人がいるなら、安心して入学してほしいです。