芸術学部版画専攻教員で美術家の池垣タダヒコによる退任展「リボンと角柱 — オリジナリティを探して」が、本学キャンパスのギャラリーTerra-Sで開催されます。
池垣は1995年4月に、京都精華大学美術学部版画専攻(現: 芸術学部版画専攻)の教員として着任し、以来27年間芸術教育に携わってきました。その間700人以上の卒業生を送り出し多くのアーティストや研究者、教育者を育て、今もなお池垣の影響を受けながら活動を続ける卒業生が多くいます。
池垣は高校卒業後、メキシコに3年間滞在し、同地の圧倒的なエネルギーから多大な影響を受けました。帰国後、嵯峨美術短期大学に入学し版画を専攻。現在にも続く複雑で跳ねるような曲線を特徴としたドローイングや銅版画を制作します。伝統的な版画技術を駆使した制作過程でそれを体現し、1980年代には関西ニューウェーブの動向のなかで中心的な存在の一人として注目を浴びました。以後も版画、立体、絵画とメディアを横断しながら作品を制作し、数多くの企画展への参加やコミッションワークも手掛けるなど精力的に活動を続けて、現在に至ります。
池垣は高校卒業後、メキシコに3年間滞在し、同地の圧倒的なエネルギーから多大な影響を受けました。帰国後、嵯峨美術短期大学に入学し版画を専攻。現在にも続く複雑で跳ねるような曲線を特徴としたドローイングや銅版画を制作します。伝統的な版画技術を駆使した制作過程でそれを体現し、1980年代には関西ニューウェーブの動向のなかで中心的な存在の一人として注目を浴びました。以後も版画、立体、絵画とメディアを横断しながら作品を制作し、数多くの企画展への参加やコミッションワークも手掛けるなど精力的に活動を続けて、現在に至ります。
本展覧会では、キャリア初期に取り組んだ銅版画と石膏刷りによるレリーフ、作家として注目を浴びることとなった銅板による大型立体作品、そして日々描かれるドローイングと近年の作品を中心に池垣の美術家としての40年以上の業績を振り返り、現在まで続く制作の源泉と本質に迫ります。ぜひご覧ください。
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日程
2024年2月29日(木)?3月9日(土)
休場日 3月3日(日) -
時間
11:00?18:00
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会場
〒600-8411 京都市左京区岩倉木野町137 京都精華大学 明窓館3階 -
出演?出展者
池垣タダヒコ(芸術学部版画専攻教員)
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予約
不要
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料金
無料
関連イベント
アーティスト?トーク
池垣をよく知るゲストをお迎えして、出品作品やこれまでの池垣の制作活動について語り尽くします。
開催日:2024年3月2日(土)
開催時間:15:00~17:00 会場:京都精華大学ギャラリーTerra-S
定員:30名(予約不要、直接会場へ) 出演:奥村泰彦氏(和歌山県立近代美術館 副館長)
木村秀樹氏(画家/版画家、京都市文化功労者)
池垣タダヒコ
開催日:2024年3月2日(土)
開催時間:15:00~17:00 会場:京都精華大学ギャラリーTerra-S
定員:30名(予約不要、直接会場へ) 出演:奥村泰彦氏(和歌山県立近代美術館 副館長)
木村秀樹氏(画家/版画家、京都市文化功労者)
池垣タダヒコ
出展者
池垣タダヒコ|TadahikoIKEGAKI(京都精華大学芸術学部版画専攻教員)
池垣タダヒコは1995年4月に京都精華大学美術学部版画専攻(現:芸術学部版画専攻)の教員として着任し、以来27年間芸術教育に携わってきました。その間700人以上の卒業生を送り出し多くのアーティストや研究者、教育者を育て、今もなお池垣の影響を受けながら活動を続ける者が多くいます。池垣は高校卒業後の1974年に単身メキシコに渡り3年間を過ごし、その間、中米から南米各地を旅行しました。
帰国後、嵯峨美術短期大学に入学し版画を専攻。現在にも続く複雑で跳ねるような曲線を特徴としたドローイングや銅版画を制作します。そのイメージにはメキシコや南米で見た古代遺跡·文明からの影響が伺え、描かれた線は紙から石膏へと支持体を変え、更にはドローイングを刻印した銅板自体を立体化した作品へと展開していきました。幅広いメディアを横断してきた池垣の特性として「専門性やオーソドックスを極めることで、反転してパラドックス(新規的解釈)が現れる」という考えがあります。実際に池垣は伝統的な版画技術を駆使した制作過程でそれを体現し、1980年代には関西ニューウェーブの動向のなかで中心的な存在の一人として注目を浴びました。以後も版画、立体、絵画とメディアを横断しながら作品を制作し、数多くの企画展への参加やコミッションワークも手掛けるなど精力的に活動を続けて、現在に至ります。
本展ではキャリア初期に取り組んだ銅版画と石膏刷りによるレリーフ、作家として注目を浴びることとなった銅板による大型立体作品、そして日々描かれるドローイングと近年の作品を中心に池垣の美術家としての40年以上の業績を振り返り、現在まで続く制作の源泉と本質に迫ります。
略歴
1955年 京都市に生まれる
1974年 メキシコに3年間在住
1984年 嵯峨美術短期大学版画科研究生修了
2006年 京都市立芸術大学大学院美術研究科博士後期課程単位取得満期退学
2009年 リョチャ美術学校(バルセロナ)で1年間の在外研修
1982年 「第7回英国国際版画ビエンナーレ」(ブラッドフォード)
1985年 「第10回京都府彫刻美術展」(新人賞)(京都府立文化芸術会館/京都)
1986年 「アートナウ'86」(兵庫県立近代美術館/兵庫)
1989年 「版から版へ'89」(京都市美術館/京都)
1992年 「大阪彫刻トリエンナーレ'92」(優秀賞)(マイドーム大阪/大阪)
1993年 「アートは楽しい4」(ハラ?ミュージアムアーク/群馬)
2001年 「EXTENSION/MAXIGRAPHICA」(京都市美術館/京都)
2003年 「たがやすように」(和歌山県立近代美術館/和歌山)
2017年 個展「リボンと角柱」(ギャラリーノマル/大阪)
2018年 「ニュー?ウェイブ現代美術の80年代」(国立国際美術館/大阪)
2020年 「関西の80年代」(兵庫県立美術館/兵庫)
<主なパブリックコレクション>
和歌山県立近代美術館 / 兵庫県立美術館 /京都府 /大阪府 /毎日放送局
お問い合わせ先 CONTACT
京都精華大学 広報グループ
〒606-8588 京都市左京区岩倉木野町137
Tel:075-702-5197
Fax:075-702-5352
E-mail:kouhou@kyoto-seika.ac.jp
※取材いただく際は、事前に広報グループまでご連絡ください。