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洋画コース卒業生の前田香奈さんと芸術研究科修了生の原田有希さんが参加する展覧会「Corm Part1 — 歩の流れ — The flows of sequence of walks?」が開催


芸術学部洋画コース卒業生の前田香奈さんと芸術研究科修了生の原田有希さんが参加する展覧会「Corm Part1 — 歩の流れ — The flows of sequence of walks?」が、京都市東山区のgalerie16で開催されます。ぜひご覧ください。
 

展覧会ステートメント

京都、大阪、奈良等に拠点を設けているアーティスト6名によるグループ展。画家、徳永芳子のもとに集い、互いに重なり合うバックボーンを持つ美術作家達が、改めてこれまでの活動を振り返ることを地中にある球茎(Corm)を求めることに例え、各々の探索の成果を展覧する。表現者として、作り手としての道のり=歩みを経て、繋ぎ、続けることで得られる「歩(ほ)の流れ」を通わせ展示すると共に、今後の個々の活動における発展を目指す。
 
 原田有希は自身の強い眼差しと祈りによって幼子から少女、モチーフの成長と存在を高次に作品化する。その行為は連綿と繰り返され独特の画風が獲得されている。街を遊歩する新村葉月は路上の営みの痕跡である壁面に注目する。傷や風雨による劣化、落書きなど街の記憶を手がかりに、ごく小さな痕跡から広がりのあるストーリーを連想し、絵画という形で「再演」する。
 F.きりたさゆりは根から生え出る命のようなエネルギーや、私達に流れる血脈を感じながら、彫刻というフォーマットによって作品化する。生という感覚をテーマに、命の交わり、新しい命、それらに「世界」を投影させ全てが一つである世界観を表現する。
 多様な表現言語を用いる村田宗一郎は、それらのアプローチにより生み出される「詩性」によって自他の鎮静を試みる。Corm(表現の根)を確かめる為に改めてその「詩性」を問い、また活動初期のドローイングという手法に焦点を当てる。
 緩やかな歩みのように流れる絵画空間を生み出す斎藤眞凛は、うつろいいく現実と時間を描写し、そうした変化をし続ける曖昧な環境の中にある確かに存在するものを希求し絵描いていく。
 前田香奈は自他の身体のイメージを通し、衣服、写真、映像、水などを用いて、水潜するようなアプローチで表現の初源性を模索する。今回の試みとして、自身のトラウマティックな場所を歩き得るイメージを、反復させ新しいストーリーを紡ぎ出す。
 
作ることとはすなわち、制作者のアイデア、思考、感情、身体の蛇行と帰結(作品化)である。水の循環に土中に染み球茎(Corm)を育む側面があるように、歩みを進めることはバックグラウンドを改めて認識し豊かにする行為でもある。己の為、他の為である表現という営みの喜びを抱きながら、異なった歩みと流れ、その軌跡が呼応するような新たな試みが目指されている。 協力:德永 芳子/ 淀スタジオ

  • 日程

    2024年8月27日(火)?9月1日(日)

  • 時間

    12:00?18:00

  • 会場

    galerie16
    〒605-0021 京都市東山区三条通白川橋上ル石泉院町394 戸川ビル3F
  • 出演?出展者

    前田香奈(芸術学部洋画コース 卒業)
    原田有希(芸術学部日本画コース 卒業/ 大学院芸術研究科博士前期課程芸術専攻 修了)
    ほか

  • 予約

    不要

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京都精華大学 広報グループ

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